ダメな僕のレクイエム
変化
ふと 電話の音で目が覚めた。
夜勤明けだったちかはソファーでアルバムを膝に開いたまま 眠りに落ちていた。
(あ 何時なんだろう?)
鳴っている携帯を取りながら時計を見た。
午後の2時を少し回っていた。
携帯の着信相手を確認した。
森田淳史だった
ちかは電話に出た
「はい」
「もしもし、寝てたか?」
電話の向こうの森田は少し気遣うような声だった
「うん…少しウトウトしてたよ…」
「そうか…起こしたら悪かったな」
「あ いや 大丈夫だよ」
「今夜は出て来れるか」
「何時?」
「何時なら大丈夫?」
「そうだなぁ 7時過ぎくらいなら…」
「分かった 迎えにいくよ!」
「うん。」
「愛してるよ ちか」
「ありがと。じゃ7時過ぎね 用意しとく」
「じゃまた」
森田が電話を切った。
電話を切るとちかは少しため息をついた…
森田に
「愛している」
と言われると、いつも
「ありがとう」
と返す…
それが精一杯だった…
決して森田の事を嫌いではない 好き とも思う。
高校を卒業してから今日に至るまでの7年間 支え続けてくれた彼に 言葉で言い表せないほどの感謝もしている。
でも…
やはり彼に「愛してる」
とは言えない自分がいた。
ちかは開いてあったアルバムを静かに閉じると少し眠りについた…
夜勤明けだったちかはソファーでアルバムを膝に開いたまま 眠りに落ちていた。
(あ 何時なんだろう?)
鳴っている携帯を取りながら時計を見た。
午後の2時を少し回っていた。
携帯の着信相手を確認した。
森田淳史だった
ちかは電話に出た
「はい」
「もしもし、寝てたか?」
電話の向こうの森田は少し気遣うような声だった
「うん…少しウトウトしてたよ…」
「そうか…起こしたら悪かったな」
「あ いや 大丈夫だよ」
「今夜は出て来れるか」
「何時?」
「何時なら大丈夫?」
「そうだなぁ 7時過ぎくらいなら…」
「分かった 迎えにいくよ!」
「うん。」
「愛してるよ ちか」
「ありがと。じゃ7時過ぎね 用意しとく」
「じゃまた」
森田が電話を切った。
電話を切るとちかは少しため息をついた…
森田に
「愛している」
と言われると、いつも
「ありがとう」
と返す…
それが精一杯だった…
決して森田の事を嫌いではない 好き とも思う。
高校を卒業してから今日に至るまでの7年間 支え続けてくれた彼に 言葉で言い表せないほどの感謝もしている。
でも…
やはり彼に「愛してる」
とは言えない自分がいた。
ちかは開いてあったアルバムを静かに閉じると少し眠りについた…