ダメな僕のレクイエム
ちかの担当は本館から渡り廊下で繋がった別館の2階で、比較的症状の重い患者たちが入院しているエリアである。
ちょうど別館に向かう渡り廊下で、夜勤明けの先輩ナースの沢口と擦れ違った。
「お疲れ様です」
「お疲れ様。青井さん今日は遅番だったわね」
そんなあいさつをかわしながら、去り際に沢口が「ああ、そうだ。新しい患者さんが入って来てるわよ」と言った。
新しい患者さんかあ…今度はどんな人なんだろう。
そんなことを考えながらちかはナースステーションのドアを開いた。
主任ナースの杉山が、部屋に入って来たちかを見るなり立ちあがって言った
「おはよう青井さん。ちょうどいいわ。新しい患者さんが、今診察を終えたみたいだから一緒に付いて来て」
「えっ、あ、はい」
あいさつもそこそこに、ちかは杉山の後を追いかけた。長い廊下の突き当たりにあるエレベーターに乗り込むと杉山が言った。
「今まで青井さんが担当してた患者さんより症状が重いから、気持ちを引き締めてやってね」
入社して10ヶ月足らずのちかを励ますかのような口調である。
「はい!頑張ります!」
そう答えたちかの緊張も鼓動で感じるほど高まってきたとき一階に着いたエレベーターが開く。
ちょうど別館に向かう渡り廊下で、夜勤明けの先輩ナースの沢口と擦れ違った。
「お疲れ様です」
「お疲れ様。青井さん今日は遅番だったわね」
そんなあいさつをかわしながら、去り際に沢口が「ああ、そうだ。新しい患者さんが入って来てるわよ」と言った。
新しい患者さんかあ…今度はどんな人なんだろう。
そんなことを考えながらちかはナースステーションのドアを開いた。
主任ナースの杉山が、部屋に入って来たちかを見るなり立ちあがって言った
「おはよう青井さん。ちょうどいいわ。新しい患者さんが、今診察を終えたみたいだから一緒に付いて来て」
「えっ、あ、はい」
あいさつもそこそこに、ちかは杉山の後を追いかけた。長い廊下の突き当たりにあるエレベーターに乗り込むと杉山が言った。
「今まで青井さんが担当してた患者さんより症状が重いから、気持ちを引き締めてやってね」
入社して10ヶ月足らずのちかを励ますかのような口調である。
「はい!頑張ります!」
そう答えたちかの緊張も鼓動で感じるほど高まってきたとき一階に着いたエレベーターが開く。