【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢
きたねぇ…汚ね−な!!!
「だから親父が嫌いなんだよ!!!
こんなことして…何が楽しいんだ!!!
息子の…幸せって
姉ちゃんの幸せって
子供の幸せって考えた事あんのか!!!
自分の体裁しか考えてね−じゃんかよ!!
だから…ムカつくんだよ!!!」
俺は、部屋を飛び出た。
前野が追いかけてきた。
「お送りします」
「子供扱いすんな!!
一人で帰れんだよ!!!」
俺は
俺は………
なんでこんな人間の息子なんだろう…
なんで………
俺はビルの外に出た。
香澄に教えもらった携帯に初めて電話をした。
今、香澄は学校で、携帯を持っていない事はわかっていたけど、
かけずにはいられなかった。