【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢







停学期間が終わり、



クリスマスコンサートの練習の必要がなくなった私は、



いつもの登校時間に戻した。



湊太くんは…当たり前だけど乗ってこない。

あれから電話もメールもない。




私もしなかった。








教室に入るとみんな、

腫れ物にさわるような感じに



変に気を遣ってきた。






いいのに…別に……










帰りももう、途中で帰る必要がなくなった。


いよいよクリスマスコンサートが近くなり、



放課後も練習が始まって、


小百合とも帰れなくなった。





一人で、駅へと歩いていたら、



駅に杏奈が立っていた。






「香澄…お茶…しない?」






杏奈はちょっと気まずそうな顔をしていた。




私たちは駅前のファーストフ−ド店に入った。






< 117 / 179 >

この作品をシェア

pagetop