【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢
会いに行く事に
迷いはなかったと言ったら嘘になる。
ただ、今の私があるのは
湊太くんのおかげだと、
感謝の気持ちは伝えたい。
そうだ、そのためだけでも、
会いに行こう……
そう思って、
次の日には、飛行機に乗った。
1時間半飛行機に乗り
そこからまた1時間船に揺られ、
小さな島に着いた。
こんな所に…
本当にいるのだろうか…
そう不安になるぐらい、私達が住んでいる県とは大違いな、
のどかな田舎町だった。
教えてもらった場所までバスに乗り、
到着したところで、急にドキドキしてきた。
いざ目の前に現れたら、
私…どうしたらいいんだろう。
久しぶり〜!みたいな?
どんなテンションで声をかければ…いいんだろう。
まあ………当たってくだけろ!!!
そう思って、
中へと入って行った。