【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢




「んじゃ−いくぞ−!!」





?????





湊太くんは小さなオルガンをひこひこ弾き始めた。




「湊太先生…下手くそぉ



こんなんじゃ吹けねぇよぉ」







小さな子供たちが15人ぐらいいて


みんなリコーダ−を持ってがっくりしていた。





綺麗な教室



黒い黒板






湊太先生……………








湊太くん…小学校の先生になったんだね……






なんだか



なぜなんだか、わからないけど、





涙が出た。










「んじゃ………花実(はなみ)。


代わりに弾いてくれよ」



小さなかわいらしい女の子が立ち上がった。





「私……弾けない…




みんなの前だとドキドキする」






湊太くんは女の子に近づいた。



「先生はこんなに下手くそでも頑張って弾いたぞ!
花実は自信を持て!


お前は絶対にピアニストになる!」








そして花実ちゃんの頭を撫でた。



花実ちゃんはうれしそうだった。





そして、オルガンの前に立って、弾き出した。






【エ−デルワイス】



懐かしいな……








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