【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢
接点
+++湊太side+++
俺は早朝補習が終わっても、ダサコに会いたくて、
早起きを続けていた。
毎日電車で本を読んでいるダサコ。
こっち向け−−
こっち向け−−−−と
念力?送っても向かね。。
だよな。。
どうにかこっち向かね−かな−
ていうか、俺、女追い掛けんの初めてじゃね?
女は俺に来るもんじゃね?
なんで俺……女に必死になってんだ?
こっち向かせるだけのことに必死だし…
声かけんの……そんなのできね−−!!とか思ってるし。
どうしたんだ………俺。
調子狂うなぁ……
その時、ダサコがひょいっと頭を上げて
目が合った。
か………かわいい……
ヤベーよ………
この女………俺のものにして−
どうしたらいいんだ。
気軽に声がかけられない。
マジで俺どうしたんだ!!
女遊び大好き湊太!!
どうした!!
なんかいい方法……
ゴソゴソとかばんの中を探した。
お………これ……
使えっかもしんね……
そう思って、俺は、
電車から降りる瞬間、
なぜかかばんの奥底で眠っていた、
きったね−生徒手帳を
ダサコに向かって
投げた。