【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢
湊太くんは机に向かって座った。
「明かり付けたままだけど、大丈夫か?
寝れるか?
俺、子供たちとの交換日記とか、プリント作んなきゃで、
ちょっといろいろやることがあるからさ。
ごめんな」
私は布団から顔を出して笑った。
「こっちこそごめんね。
おやすみなさい」
「おやすみ」
そう言って、くるっと椅子を回転させて机に向かった。
ずっとずっと後ろ姿を見つめていた。
私のほうこそ、幸せだな…
そう思いながら、
眠りについた。
モゾモゾ
モゾモゾモゾモゾモゾモゾ
ん…………?????
しばらく眠っていたら、
掛け布団が動いた。
薄暗い中、ちらっと目を開けると、
布団の中に湊太くんが入ってきた。