【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢




結局、


悩んで悩んで、一年間全国各地を演奏しに周ることになった。




そうだよね…聞いてくれる人達がいるって


ありがたいことだよね。















待ちに待った土曜日の午後、






駅で湊太くんを待った。







改札の前に立っていたら、
湊太くんが現れた。






う…………うわっ……






改札を通って、一言。





「めちゃめちゃ遠いな」








ていうか…すごい荷物。



ていうか………





「…………ス−ツ?」






湊太くんは顔を真っ赤にした。




「結婚の挨拶だ!ス−ツに決まってんだろ!」




だらし無く制服を着ていた湊太くんから


全く想像できない。




ビシッと決まっていた。





「すっごく似合ってるよ!


かっこいい///」





「あんま見んな!照れるから!


ほら、行くぞ!」








< 159 / 179 >

この作品をシェア

pagetop