【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢




短い髪をくしゃくしゃしながら、



照れ臭そうに、




湊太くんは席に戻っていった。




また拍手が起こって、







私は大きな花束を床に置いて、






また



ピアノに向かって座った。




立っていた観客達も座ったところで、





私はゆっくり




ゆっくり


弾き始めた。









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【愛の夢 第3番】






どのコンサートでもショパン以外弾いていなかった。





だから、弾いた瞬間、



「おおお〜〜〜!!!」




と客席がわいた。










初めて湊太くんに弾いたこの曲。










最高のラストを………











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