【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢
+++香澄side+++
「香澄!」
早朝練習を終え、教室に戻る廊下で、
小百合に声を掛けられた。
「おはよう
この前の…ちょっと怖そうな人…大丈夫だった?」
小百合と歩きながら、教室に入った。
「あ…なんか…ごめんね。
あの時は」
私は席に座った。
小百合は私の隣の席だから、
小百合は心配そうに隣に座った。
「知り合いって…どんな?」
どんな………
言ってしまおうかな……
「か………彼氏」
バッと小百合は両手で自分の口を押さえた。
「すご−い!
彼氏なんて……
もう…キスとか……
まさかもうエッチとかしたの?」
小百合は囁くような小さな声で聞いてきた。
「まだ、金曜日からだから。
キスなんて…
そんな…エッチなんてしてないよ」
小百合はなぜかワクワクしていた。
「だって彼氏…すごく女の子にモテそうっていうか…慣れてそうっていうか…
香澄がそういうタイプだったなんてびっくり。
すごいな……
でもエッチって
最初すごく痛いんだって」
エッチエッチと聞いて、教室にいるのに、ものすごく恥ずかしくなってしまった。