【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢
待ちに待った放課後
また私は湊太くんの学校のある駅のホームで待った。
やっぱり私の方が先…なんだな…
早く会いたい…
そう思いながら、ベンチに座っていた。
「どうも−」
そう声をかけられて、見上げたら、
前、湊太くんと一緒にいた、派手な女の子が立っていた。
とても同じ高校生とは思えない。
大人っぽいな……
「こんにちは」
私は立ち上がって挨拶した。
「あたしさ、このホームじゃなくて、あっちなんだけど、
湊太の彼女が見えたから、
話ししたいな…と思ってこっち来ちゃった」
「そう…ですか…」
ちょっと湊太くんと同じ、匂いがした。
一緒に…いたのかな…