【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢
広い部屋………
うちとは全然違う。
お姉さん…小百合が言うように本当に水商売…なのかな…
室内もすごい…高級な感じがした。
家具とかも…オシャレ…
「座ってな」
湊太くんは奥の部屋へ行ってしまった。
私は広いリビングのふかふかなソファーに座った。
テレビ…大きいな……
うちの何倍だろう……
なんか広すぎて高級感たっぷりで、生活感のない部屋に、
落ち着かなかった。
カチャ
湊太くんが戻ってきた。
着替えてきたんだ……
黒のパ−カ−にカ−キ色のダボッとしたズボン。
湊太くんは、キッチンに入って、何かし始めた。
しばらく待っていたら、
マグカップ二つ持って湊太くんがこっちにきた。
「姉ちゃんのこだわりのココアらしいよ、これ」
そういって、マグカップをロ−テ−ブルに置き、私の隣に座った。