【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢
「湊太−!(そうた)ゆいが湊太が携帯出ないって−
言ってんだけど−
ど−なってんの?」
早朝補習が終わって、自分の教室に入ると、
ギャルギャルした女が声をかけてきた。
「ぁあ?ゆい?
覚えてね−や。わり−けど」
俺は自分の席にかばんを置いて、
ドカッと椅子に座った。
ギャルは、はぁ?と言って教室から出て行った。
「湊太さぁ−
お前1回真剣に女と付き合ってみろや…」
遊び仲間の大星が俺の前の席に座った。
「お!!!大星!!!
今日はお前に会いたかったぜ!!」
「今日【は】かよ。。」
大星は、眉間にシワを寄せた。
「俺の乗ってる電車にさ、
上下グレーの制服で、白ソックスの
超だっせー制服なんだけど、
すんげー俺好みの女がいたんだよ!
大星ならどこのがっこ−かわかるだろ?」
「ぶっ…ぶあはははは!!!!」
大星はスゲーリアクションでバンバン机を叩いて爆笑しやがった。
「湊太…まさかあの学校の女……!!!
ぶっ!!!超ウケんだけど!!
超金持ちしか通えね−【R女子大付属高校】だってそれ!
幼稚園から大学まであってさ−
湊太が、そこの女にって…
拉致ってるにしか見えね−!!」