【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢
「もう…湊太、携帯つながんないし…
かけてきてくれるかなって待ってたのに、
全然だから、来ちゃった」
優衣は俺の隣の席に座った。
「悪いけど、覚えてね−や」
優衣は丸い顔のほっぺをさらにふくらませた。
「一緒に映画見に行ったじゃん!
その後…湊太のマンションに行ったし…
ね。思い出した?」
あ………映画見に行った女か。
「私たち……付き合っているんだよね?」
「あああ−……お前…ちゃんと片付けてからにしろよ…」
話しを聞いていた大星が頭を抱えた。
あれ…片付けてなかったやついたか?
「俺…付き合うって言った?」
優衣は、えっと驚いていた。
「だって…エッチしたじゃん…」