【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢



「もう…湊太、携帯つながんないし…


かけてきてくれるかなって待ってたのに、


全然だから、来ちゃった」




優衣は俺の隣の席に座った。




「悪いけど、覚えてね−や」




優衣は丸い顔のほっぺをさらにふくらませた。




「一緒に映画見に行ったじゃん!


その後…湊太のマンションに行ったし…

ね。思い出した?」






あ………映画見に行った女か。





「私たち……付き合っているんだよね?」





「あああ−……お前…ちゃんと片付けてからにしろよ…」




話しを聞いていた大星が頭を抱えた。



あれ…片付けてなかったやついたか?





「俺…付き合うって言った?」



優衣は、えっと驚いていた。




「だって…エッチしたじゃん…」








< 81 / 179 >

この作品をシェア

pagetop