【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢
湊太くんはドカッと私の隣に座った。
「大丈夫か?またなんか言われた?」
「杏奈…の事?」
湊太くんは驚いていた。
「杏奈って…あいつ名乗ったの?」
私は頷いた。
「携帯教えてくれた。
湊太くんのも。
なんか…うれしかった…
学校以外の友達って初めてだから」
「友達?あいつが?」
「うん」
なぜだか…『友達になれる』そんな気がした。
「あいつ…結構派手に遊んでっから、
あんま…影響されんなよ」
湊太くんは私の頭をポンポンとした。
「だから…
私とできないからって
他の人で…とか思わないでね。
それは…お願い」
湊太くんは手を繋いできた。
「やんね−よ…」
私は頷いた。
「いつか…できるように、
私…頑張るから」
湊太くんは、ははっと笑った。
「頑張る事じゃね−し」