【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢
「できないからって、嫌いになるわけじゃね−し。
そうだ、日曜日さ、
姉ちゃんの知り合いの店に一緒に行かね?
姉ちゃんに電話したら予約してくれたからさ。
超うまいんだよ」
予約?
うまい?
………高級レストラン??
どうしよう………
「私なんか行っていいのかな…」
「当たり前じゃん。香澄ちゃんには、ぴったりの店だと思うんだ。
香澄ちゃんの駅のあの柱で11時な。
携帯忘れずに持ってこいよ。
あ…もう番号知ってんのか。
じゃあ、メールして」
私にぴったり…
私の事やっぱりお金持ちだと思っているんだ…
言わなきゃ…
でも……言いにくい…
「わかった…
日曜日、楽しみにしているね」
おう!と湊太くんはうれしそうに返事をした。