【完】UNBALANCE/チャラ男とお嬢
日曜日の朝、
杏奈と約束した9時前に、駅の改札前で、杏奈を待った。
するとまるでギャル雑誌から出てきたような派手な格好の杏奈が、
ブランドのキャリーバックを引きずって現れた。
「香澄〜重い〜〜」
杏奈はへとへとだった。
「階段超きつい。。
エレベーターかエスカレーターつけろっての!この駅!」
あはははっと杏奈は笑った。
「持つよ…ありがとう来てくれて…」
私はバックを持った。
重い。。。
「平気平気。
なんかさ、頼られんの初めてだからさ、
張り切っちゃって。
押しかけちゃって悪かったかな…って
ちょっと思った」
バス停まで歩きながら杏奈が言った。
「そんなことないよ!
私…友達が家に来るの
小学生ぶりだから…
うれしいよ!」
調度よくバスが来て、
一緒にバックを持ち上げて、
隣同士に座って家へ向かった。