☆炭酸TEEN☆
「べつにっ」

そう叫んで、竜平は二人の元に歩み寄った。

理奈の手を掴んでいる亜月の腕を引ったくる。

「来てくれません?」

にっこり笑って、自分の指令の紙を見せる。

それを見ると亜月は、少し驚いてから「やっぱりか」と頷いた。

「で、そちらの指令は?」

「好きな異性」

そう言って彼は理奈を見た。

「なっ…」

―告白してんのと一緒やん!

理奈も驚いてはいるが、まんざらでもなさそうだ。

竜平は亜月を睨んだ。

わけのわからないイラつきが彼を支配する。
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