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『どうしたの!?』
いきなり泣きついてきた私に帆波はタジタジ。
『どうしたの!?』
なかなか答えない私に帆波はもう1度聞いた。
『どうしたもこうしたもないよっ。蓮のことよ!!』
『あぁね。(苦笑)』
苦笑いの帆波も可愛いぜっ!!じゃなくて・・・。
『あれ、ありえないでしょー!!』
私は教室の中心で大絶叫した。
『まぁまぁ。あれは蓮なりの歓迎の仕方なのよ。』
歓迎?
あんな手荒な歓迎あるわけないじゃん。
そんな私の疑問をよそに帆波は続けた。
『蓮・・・優理花のこと気に入ってんのよ。好きな子にはいじめたくなるって言うじゃん?あれと一緒。段々優しくなるから安心してよ。』
『・・・そっか。』
帆波にそうは言われたけど、私はいまいち納得はできなかった。
帆波とは今日知り合ったばっかだけど、何かと気が合って一緒にいると楽しい★
って・・・ん?
帆波と蓮と伊吹の関係って?何か私だけ仲間はずれみたいで嫌だな。
細かいことだけど気になった。
『帆波と蓮と伊吹ってどんな関係?』
私は思いきって帆波に尋ねた。
『幼馴染み。』
帆波よりも低く掠れた声が真後ろから聞こえた。
そこには伊吹が立っていた。
『あれー?蓮は?』
帆波が尋ねると伊吹が答えた。
『売店。』
何か親しげだな。
さすが幼馴染み。
って・・・
『幼馴染みーーー!!??(汗)』