大好き>大嫌い
『ねぇ、ねぇ!!』

私はその声にキョトンとしながら振り向いた。



すっごい美少女・・・。

私に声をかけた子は、胸元くらいまであるストレートのキレイな黒髪、茶色く丸い大きな瞳。

完璧的な美少女だった。




どうしてこの学校は蓮といい、美形が多いの・・・?



その子は私の妄想ワールドをよそに続ける。

『私佐武帆波(さたけ ほなみ)。友達になろうよ★』

スッと伸ばされたキレイな手を私は握ろうかためらった。

でも佐武・・・さん?が無理やり握ってきた。


『あっ、よろしく。私は成瀬優理花。』

『じゃぁ優理花って呼ぶ♪私のことは帆波って呼んで!!』


本日2度目のこの会話。

帆波も蓮同様強引だった。

美形な人は強引なんだ・・・。

納得。



いつの間にか入学式は終わり、自分たちの教室へ移動になった。



どうやら私の席はあそこであってたらしく、そのまま帆波と一緒に1年5組へ移動した。



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