消えないキオク
私の恋
だけどね。
内心、心から奈緒のことを応援出来ない自分がいるんだ。
私も和也に片想いしているから…。
たぶん。奈緒よりも長く。
切ないけど。
奈緒が幸せになるのなら片想いで終わってもいいの。
この恋は叶わなくていいんだ。
「美咲。」
「和也。どぅしたの?」
「あのさ。ちょっと昼休み話あるんだけど…いいか?」
「えっ?うん。いいけど…」
「まじで!?じゃぁ屋上で待ってるから!!」
「了解。ぢゃぁ昼休みね。」
―昼休み―
「美咲♪ご飯食べよォ」
「ゴメン!奈緒!ちょっと用事あるから先食べてて(>_<)」
「そっか!わかった!」
「本当にゴメンね(>_<)」
タッタッタッ
ガチャッ
「和也。お待たせ!あれ?なんで悠斗もいるの?」
「まぁ気にすんなw」
大森悠斗<オオモリユウト>は和也と同じく小学校からの友だち。
「でっ?話って何?」
「…………実はオレ。」
「何?」
「奈緒が好きなんだッ!だからいろいろ協力して欲しいんだ!」
あー…。
やっぱり。奈緒が好きなんだね…。
「………。うん。知ってたよ。」
「へっ?なんで?」
「なんでって…」