女装男子!
バァアーン――
「せ、先生ー!!」
物凄い音をたてて、保健室に駆け込んで来た隼人と俺を、保健医は目を丸くしながら迎えいれてくれた。
「ど、どうしたの?」
「ゼロが、変なこと言いだすんですー!
あの可愛いリンジーちゃんのこと、女の子だよな?とか言って、それで熱でもあるんじゃないのかって!」
ハァハァ、肩で息をしながら叫ぶように言った後「じゃ、これ頼みます、俺単位やばいんで」とものの1分保健室に居座って颯爽と教室へと戻ってしまった。
これっと言われて、隼人に差し出された俺は、なぜだか険しい顔をした保健医に「とりあえずこっち」と促され、寝台に座らされた。