女装男子!

ならば、と父親が取った行動は今日の俺へと繋がる。

“男の子として育てればいい”


戸籍では、“女の子”な俺は、小さい頃から呪文のように父親に言われていた。

「お前は、男の子だ」


父親の言うことを、素直に俺は聞いた。

(俺は、男の子なんだ!)

だけど、この意思はじきに崩れることになる。
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