女装男子!

(ああ、今日も素敵だな)

楽しそうに笑う彼を見て、心が苦しくなった。


「リーンジー? 購買行こうー」

クラスメートの僕を呼ぶ声を聞き、今まで校庭を見ていた視線を外す。


「んー・・・“わたし”はいいや」


それだけ答えて、視線を校庭に戻した。


クラスメートがまだ、何か言ってるがまぁ、いいや。

(僕が興味あるのはゼロだけ)
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