女装男子!

(えっ)

魔法にかけられたように、体が動かなくなった。


声の主の顔を、確認しようと上を向くと、最近ずっと気になっていたゼロだった。


ゼロは、僕が横にいることに気付いていないみたいだ。


(ど、どうしよう)

さっきまで、普通に脈打っていた心臓が、今はありえないぐらいの速さで脈を打っている。
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