果てない恋色空




必死に逃げていたから、



自分がどこにいるか、




わからなくなってしまった。






もう1つ、

角を曲がったとき。






―ドンっ…






誰かにぶつかり、


尻をついた。





「いってえ…」




私は
相手を見た。




ちょうど相手も


こっちを
見ていた。







「…オマエ
盗っ人か…!




………斬るぞ」





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