果てない恋色空




「だから私は…」


もうすぐ
ココをでる────



言いたかった


が。





「柚子、

土方さんがさー…

一目惚れしちゃったんだってさ」




左にいる平助が言った。




「なっ…この野郎…」




「まったく意味わからんがな


私は男だぞ」





「見えない、見えない」




「…それじゃあ、今脱ぐか?」


平助の隣のヤツが言った。
そして新八が盛り上げる。


盛り上げ係なんて
いらないだろ

─なんか
イライラする、こいつら




「…いい加減にしろ、
オマエら」




歯止めをきいたのは
土方だった。




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