神原さん救出大作戦!
あたしが教室に戻った後…

「先生、いいんですか?
姉ちゃんとあんな約束しちゃって。」

「まぁ、山口は学校遅刻とか欠席が多いだけで、成績はいい方だからな。」

「でも、姉ちゃんが学校休む理由、夜中にゲームやってて、次の日起きれないってだけですよ?」

「…探せばどっかにあるだろ、試験のない大学ぐらい。」

そんなとこないだろ。と思う宏貴だったが、何も言わなかった。

「しっかし、姉ちゃんもアホだよな。
命より、高校の卒業と大学取るなんて。
行ったとしても、帰って来れないかもなのに。」

「ところで、宏貴君学校は?」

「あ、やべぇ。」

時計を見ると11時10分前。

宏貴は急いで小学校へと向かった。

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