DAY DREAM

「…うそだろ、陽が?」



 陽に犯されてから、真っ先に連絡したのは翼だった。


 今のあたしには、翼しかいない…そう思ったから。



「こ、怖かっ…た…」



 途切れ途切れに声を漏らすと、翼があたしを抱きしめた。



「…うん、怖かったよな…。」



 翼の体温が心地よくて、あたしはずっと翼に体をあずけていた。




 
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