狂愛されし少女の夢現
「他の奴の事なんて考えた罰だ」
そう言って、彼は自分の手首を切る。
『い、や・・・・』
「主のことが聞けないの? ほら」
そう言って無理やり自分の血を彼女の口の中に入れる。
「君も、僕と同じ仲間になるんだよ」
『それだけは、どうか・・・・ッ!』
必死に血を飲み込まないようにし、そして吐き出す。
「あーぁ、そんな事するなんて ほんと躾の悪い子だね」
彼の瞳が、さらに冷たくなる。