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その日の放課後、和希が純花に話しかけた。

「ねぇ、純花。今日は、部活が休みだから遊びに行こうよ。」


和希はバスケットボール部のため、いつも登下校は1人になる。

「うん。あのね私、行きたいところがあるの。
 いい?」
「ああ、前に言ってたジェラート屋さんでしょ?
 私も行ってみたかったんだ。」

和希は、そう言って快く承諾した。


純花のいうジェラート屋は、駅近くの繁華街に新しくできた店で、学校で話題になっていた。

何でも温かいパンにはさまれたジェラートが絶品らしい。




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