BOOKS
Hydorandea 紫陽花
純花は、あの休日を境にあの本屋へ行くのを辞めてしまった。
1年以上続けて来た日課を、辞めてしまったのだ。
いつも7時過ぎに本屋へ行くために、学校に残っていた。
しかし、それも辞めた。
どうしても本が買いたい時は、学校の近くにある本屋へ行くようになった。
日課をやめてゴールデンウィークも終わり梅雨になった。
昨日も雨、今日も雨。
雨は嫌いではなく、むしろ好きだった。
部屋の中から雨の降る外を窓から眺めながら、本を読む。
純花は、そんな時間が好きだ。