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翌日、純花は学校で真っ先に昨日のことを報告した。

「純花っ、ついに話したの!?
 よかったじゃない、大きな一歩だよ。」

和希は、自分のことのように大喜びし、純花に抱きつく。

「でも、進展はしようがないよ。
 恋人いるし・・・。」
「でも、好きなんでしょ?」
「・・・・・・すき・・・。」

頬をあからめ恥ずかしそうに、でも幸せそうに微笑む純花。


好きな人には好きな人がいる。

確かにつらい状況ではある。

しかし、そんな状況でも一途にひた向きに思い続ける純花の想いは、この時期に1番美しく可愛らしく華麗に咲き誇る紫陽花のようである。


紫陽花【あじさい】の花言葉・・。

『辛抱強い愛情。』



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