偽装婚約~秘密の関係~
「ちょ…晴弥!?」
沙羅の動揺した声を無視して瑞季に言う。
『瑞季、俺は1人でも大丈夫だから。
しばらくはそいつの世話を頼む。
それとしつけも頼んだぞ』
『かしこまりました』
瑞季の返事を聞いてから部屋に入った。
瑞季に言ったしつけ、とは
うちの両親がもうすぐ帰って来る。
それまでにテーブルマナー、
英会話、日本語、その他もろもろの指導のことだ。
沙羅は俺のペットだからな。
『しつけ』
この言葉がピッタリだと思う。
アイツはきっと、
『しつけ』
ってどういうことよ?!
とかなんとか言ってキレてそうだけど。