争いの果てに見えるもの
何処からともなく響きわたる兵士の声も、


大砲の着弾時による爆発音によって掻き消されていく。


突然の襲撃に慌てふためく兵士達であったが、


ドーソンにとっては予想出来た事であり、


それ程驚きはしなかった。


あのまま崖下にいて身を隠すところもなく、


上からアッカス軍に狙い撃ちされるより、


あの場を離れ少なくともアッカス軍と同じ条件の地で戦いたかった。
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