争いの果てに見えるもの
その上官とはたとえ部下が負傷してもかばう様なことはせず、


ただひたすら自分の身の安全を考え、


どうしたら戦場を生き抜く事が出来るか、


ただそれだけを考えている様な人であった。



案の定その上官は自ら隊長を務める一個小隊を全滅に追い込み、


そして自らも戦死を遂げた。



その他の兵士達もそれぞれ問題のある兵士であったことから、


それらを一つにまとめ、


ルイスの兵士としての能力と統率力に託す事になった。



だがブルームに関してはそうではなく、


首脳陣の考えとしては、


才能の目覚め始めたばかりのブルームには、


まだまだこれから伸びるであろう事から、


ルイスの下につき色々と吸収して欲しいという思いがあった。


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