争いの果てに見えるもの
その中の一人ルイス、


彼もまた、「レプトン族」の兵士である。



彼が戦場にきて五年の月日が流れ、


少尉の階級を得ていた。


彼には両親がいない、


幼い頃村がアッカス族の襲撃に遭ってしまったのだ。



彼の母親は慌てて彼を物陰に隠したが、


そこには親子二人が身を隠せるだけのスペースはなく。



その為彼の母親は、


「何があっても絶対にここから出るんじゃないよ!」


それだけ言い残すと自らも身を隠すためどこかへ消えてしまった。



家の外からは銃声や悲鳴が聞こえており、


狭く真っ暗なこの場所に閉じ込められてしまったルイスは、


この時初めて一人きりでいる事に対する孤独感を味わい、


幼い心に一気に不安と恐怖を覚えてしまったルイスは、


耐えきれずに突然泣きだし外へ飛び出してしまった。



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