Blood Honey
「発作は元からあったんすけど、最近は酷くて…。
最悪な時は一分くらい視力が戻らないんです。」
「ふーむ……
お前その能力、生まれつきだっけ?」
私達が持つ能力は目覚めるパターンが2つある。
一つは生まれつき。
二つ目は物凄いショックを受けた時。
ちなみに私は前者だ。
「…生まれつきじゃないっすね。
まぁとにかく、本気でヤバくなったら自分から救護班に行きますから。」
「…わかった、無理はするな。」
幼い頃は恐ろしかったこの能力も今となっては無くてはならない物になっていた。
その気持ちは目覚めのパターンが違おうが変わらないだろう。
きっとマリアを、仲間を護る為にカナメにとって無くてはならない物のはずだ。
「……さて、私も仕事するかね。」