関西Girl
「今日、俺朝早えーの。」


「は?…いや何が?!…そんな事やなくて、何でうちを起こす必要あるん?」


いきなりボケかまされたから、ツッコんでしまったやん。
一体何やねん。


       ・・・・・ 
「俺だけ早起きさせられて、お前だけ寝てるなんて不公平だろ?」


あたかも、当然だろ?…みたいな言い方しやがる兄貴に一瞬だけ殺意が芽生えた。
アンタ何やねん(怒)ジャ●アンか?!ジャイ●ンか?!
うちの貴重な睡眠返せ!!このイカレ野郎。
…ん?…なんか嫌な予感が…(汗)


兄貴がうちの方へ笑顔で近づいて来る。


「へ~お前、俺のこと、そんな風に思ってたんだ…」


きっと、他の人から見たら、カッコえぇ、スマイルやと思う。
アカン…(汗)寒気が…!!


「全部、聞こえてんだよ。」


兄貴はうちのこめかみあたりをグリグリ(もちろんグーで。)する。


「いっだだだだだだだ…嘘です嘘です。ゴメンなさい(泣)」


死ぬっ…死ぬっ!!痛さで、標準語になってしもうたやないかコンチクショー(泣)
鬼、悪魔!!魔王!!腹黒!!似非!!
この鬼畜野郎!!


   ・・・
「へ~お兄様にむかって、ンなこといっていーのか?」


「は?何言ってのコイツ。…嘘です嘘です。調子に乗りました(泣)頼むから堪忍してぇーな(泣)」


兄貴は黒族です。腹黒です。読心術なんて朝飯前や。
もう嫌や。
誰でもいいから助けて。


「もう、まーくんったら…みーちゃんをあんまりイジメないの。」


「わかってるよ。」


た…助かった…。オカンにマジ感謝やな。
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