J//High:schooL
「こんなことにしか知恵ないくせに!」
ベッと舌を出して
プイとそっぽを向いた
「お前と一緒にしてんな」
ポンポンと、あたしの頭を軽く叩いて、さっさとあたしから離れて歩いて去って行く青野
あんなことされたけど…
やっぱり、かっこいい…。
くそぅ…
それが一番ムカつくんだ
バカ青野…
教室に戻って
短いホームルームが始まり
西崎が明日の予定や連絡を
べらべらと喋る
あたしは、右にいる青野の方を見ないように
窓の外を眺めた
また、1年、同じクラスになれた喜びが
胸の中で踊っていた。