J//High:schooL
先ずは、遊びに誘う。
次の日。
あたしは、昨日自分にかけられていた学ランを青野に差し出した。
「おー、お前、昨日、なんであんなとこで寝てたんだ?」
あたしを見て、学ランを受け取り羽織る青野
「待ち惚けってとこ。それより、ありがとね、学ラン。」
お礼を言うと、おう。と、軽く返事だけして、去ろうとする青野の腕をつかんだ。
「ちょっと、待った」
「うわっ、なんだよ…?」
バランスを少し崩した青野は
目を細めて不機嫌そうに言った
「あのね、暇な日…ある?」
「は?」
あぅ…
バカだあたしは。
いや、バカなのはわかってたけど
あんな、唐突に言わなくてもよかったのに…