J//High:schooL
7組はー………
適当な高さから目を通していく。
「実咲とクラス離れちゃった…」
実咲とは、谷橋実咲といって、1年の頃、ずっと仲良しだった子
そして、その子こそが、青野の好きな人だった。
あたしは、なんとも複雑な1年を過ごしていたのだ、
「彩」
クラス割りを見ていると
後方から声が聞こえた。
「ん?」
背伸びをしていた足をゆっくり地につけ、振り替えると、
そこにいたのは青野だった。
「あ、おの……」
なんで話し掛けてくるんだ?
眉間に皺を寄せるあたしに、
青野はニッと笑って白い歯を
ちらつかせた。
「また同じクラスだって」
え?
「う、嘘!?」
すぐにクラス割りに目を向けて
一番上を見ると、
7組
1:青野優貴
2:彩実乃里
と記されていた。