心離れのルームメイト
そして本屋についた。


「何!考!あんた料理雑誌なんか見て。なんか作る気?」


そこまで驚かなくても。

「あぁうん。」

やばい、テンション下がるよ。あんなの見ちゃったら。


「好きな男に手料理?」

「そんなんじゃないよ。そんなんじゃ。」

あんな奴。好きなんかじゃ。

「ふうん。私、ちょっと探してる本があるから。また後で落ち合おう。」

「わかった。私、しばらくここにいるから。」



さぁ。何がいいかな。
あいつが好きそうなの。そういえばあいつのこと何にも知らないんだっけ。
あの女の人なら、尚のことよく知ってるのかな。
< 45 / 733 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop