心離れのルームメイト
「そんなの慣れるまでの辛抱だって言ったろ。あん時はちゃんと理由言えたろ?」

「昨日と今じゃ。状況がまったく違うんだもん。」


何を言わせたいのよ。尚は。


「そんなに深刻なのか?泣くわけが。」

「そっそうだよ。でも。尚には関係ないでしょ?予想だってつかないくせに。すぐに泣きやむからほおっておいてよ。お願いだから。」


私は満面の笑みで振り返った。


「本当、今だけ少しだけ一人にして。」
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