心離れのルームメイト
「先に断っておく。お前が今、何を言おうとしていてるのかなんとなく想像がつく。」


「え?何言ってんのよ?もう!そっちこそ!はっきり言いなよ!あはは!」


せっかく笑ってんのに、そんな怖い顔しないでよ。


「俺たちはたんなる同居人。ルームメイトだ。お前に優しくしたのはお前がルームメイトだからだ。お前を女として見れない。この先、お前を好きになるなんてことはない。だから。俺なんか相手にするな。他にもっといい奴が。」

「…あの人と付き合ってるの?」

ここから逃げ出したい。でも逃げたくない。逃げたら余計に子供扱いされちゃう。
< 70 / 733 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop