心離れのルームメイト
だから切れちゃったよ。私だってあんなこと言いたくなかった。


「とにかく一度戻ってこい。」

「嫌だ。あの部屋には私の居場所なんてないの。」


私のことなんてほおっておいてよ。


「帰って来いって言ってるんだ。帰ってこないなら俺が迎えに行く。」

「来なくていいよ。あの人がいるから私なんていらないでしょ?」

いらない存在、尚にとっては。
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