短編集

・偽善者

貴方に初めて逢った夜
暗い景色 肌寒い風
月の明かりが 貴方だけを照らしてるんじゃ…って位に 貴方しか目に映らなかった
一瞬で 私は貴方に恋をした
 
貴方と2人になれた 次の夜
嬉しくて 嬉しくて
“話しがある”
胸が 張り裂けるかと思った
 
伝わらないこの想い
貴方の瞳に映っていたのは
私なんかじゃなくて…
 
砕け散った私の想いは
大好きな貴方に伝える事なく幕を閉じた
 
貴方と友達(あの子)が仲良くしてるのを見るのは辛いよ…
 
一気に変わった 胸の痛み
 
“幸せになってね”
笑顔でそう言い 心の中では泣いていた
 
伝えられない この想い
貴方の瞳には
あの子しか映っていない
 
砕け散った 私の想いは
貴方に伝えられないまま
幕を閉じた
 
本当は 伝えたかったこの想い
 
“うまくいかなければ”
 
そう思いながら
 
“幸せになってね”
 
笑顔で私は そう言った
 
二人がダメになればと
心の中だけで祈りながら…
 
 
 
 
 
END
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