星空の追憶
「洋子、着いたよ」


母に呼ばれ、我に返る
車を降りると、そこは大きな一軒家だった


「ここが、今日から我が家だ」


父はここぞとばかりに得意気に言った


「おっきい!」


「ふっふっふ、凄いだろう」


「お父さん凄い!ねぇ、入って良い?」


これまではアパート暮らしだったので、広い一軒家に憧れていた


「どうぞ、お嬢様」


父がそう言いながらドアを開ける


「もう掃除はしてもらってるから」
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