渇望-gentle heart-
――拝啓
バカップル共。
先日は手紙、ありがとう。
俺と真綾はすっかりこの島に馴染み、もうすぐ畑に植えた野菜が収穫時を迎えます。
毎日陽の光を浴びて、サーフィンを始めた俺と、相変わらず泳ぐのが下手な真綾。
つか、コイツはいつまで経っても魚を上手くさばけないんだけど。
でもまぁ、俺らもお前らに負けないくらい、笑いの絶えない日々を送ってるよ。
真綾も見違えるくらいに元気になって、ふたりで夕日に染まる浜辺を散歩するのが日課になってる。
ホント、見せてやりたいくらいに綺麗な景色なんだ。
羨ましいだろ?
手紙とか書くようなガラじゃないから、短く終わらせてほしい。
ただ、最後にひとつだけ。
俺達は、今日も明日も明後日も、ここで共に生き続けることを誓いました。
だからどうかお前らも、面倒くさいことなんか考えず、とりあえず生きてりゃ良いよ。
あ、体は大切にな!
「なぁ、手紙になんて書いたん?」
「それは言えないな。」
「何でやねん、めっちゃ気になるやんかぁ!」
不貞腐れる真綾を横目に、便箋の封を閉じた。
遠く離れてしまったふたりの元まで、この想いは届いてくれることだろう。
「つか、真綾こそなんて書いて入れたわけ?」
「ジローの悪口に決まってるやん。」
「おい、こら!」
新しい季節を迎える喜びと、変わらず隣にある笑顔。
真綾のことを愛してるって、俺、今なら胸を張って言えるよ。
バカップル共。
先日は手紙、ありがとう。
俺と真綾はすっかりこの島に馴染み、もうすぐ畑に植えた野菜が収穫時を迎えます。
毎日陽の光を浴びて、サーフィンを始めた俺と、相変わらず泳ぐのが下手な真綾。
つか、コイツはいつまで経っても魚を上手くさばけないんだけど。
でもまぁ、俺らもお前らに負けないくらい、笑いの絶えない日々を送ってるよ。
真綾も見違えるくらいに元気になって、ふたりで夕日に染まる浜辺を散歩するのが日課になってる。
ホント、見せてやりたいくらいに綺麗な景色なんだ。
羨ましいだろ?
手紙とか書くようなガラじゃないから、短く終わらせてほしい。
ただ、最後にひとつだけ。
俺達は、今日も明日も明後日も、ここで共に生き続けることを誓いました。
だからどうかお前らも、面倒くさいことなんか考えず、とりあえず生きてりゃ良いよ。
あ、体は大切にな!
「なぁ、手紙になんて書いたん?」
「それは言えないな。」
「何でやねん、めっちゃ気になるやんかぁ!」
不貞腐れる真綾を横目に、便箋の封を閉じた。
遠く離れてしまったふたりの元まで、この想いは届いてくれることだろう。
「つか、真綾こそなんて書いて入れたわけ?」
「ジローの悪口に決まってるやん。」
「おい、こら!」
新しい季節を迎える喜びと、変わらず隣にある笑顔。
真綾のことを愛してるって、俺、今なら胸を張って言えるよ。